解説
材料は使い古しの段ボールと紙粘土。シンプルな三原色の配合で色付けされた温雅な13の立体作品に、春夏秋冬、脚本のト書きのような小さな物語を添えた“ぬくもり”の一冊。
ふるさとを離れて想う、懐かしき風景やたたずまい、そして人びと…。 読者はいつしか、作者の細部 への愛着と確かな目で切り取られた“仮空”の村へとみちびかれていく―。 夏空を映した鏡台、ひなたぼっこする猫、風にひるがえる洗濯物 ……。 だれもが知っている何でもない風景から、“気配”や“人気”が漂ってきて、読者は自身の幼なき日々に想いをはせることだろう。 精巧な作りで本物そっくりのドールハウスや模型とはひと味違う、“満月村芝居”の不思議な世界をご堪能ください。
作者略歴
大坪 奈古(おおつぼ なこ) 東京芸術大学美術学部絵画科卒。同大学院修了。 幼児児童絵画造形教室主宰。 日本野鳥の会・神奈川支部会員。 日本ブータン友好協会会員。 NPO法人野生動物救護の会かながわ会員。
森 洋子(もり ようこ) 東京芸術大学美術学部絵画科卒。同大学院修了。 絵本草案「路地裏の鬼」が文化庁メディア芸術祭 審査委員会推薦作品に選定。 城西国際大学福祉総合学部助教。 著作・絵本「かえりみち」(トランスビュー刊)
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